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ニュース関連が増えてきました(・_・;)

あやまったり感謝したりは少なくしていい

念のために言うと、

私はブログでは(ブログというか論説文ですね)

既に大勢が言っていることは、言わなくてもいいと思っているのと、

それはつまり民主主義社会としては「多数派」=「正しい」だから、

票を増やす良さはあまりないどころか、偏りが増えていくだけなので、

私は「反対派」としてではなくて

「別の見方」としての考えを提示しています。

 

 「謝る」とか「感謝する」

ということは、人と人とのコミュニケーションにおける緩衝剤として、

また、気楽な関わりのきっかけとして、

多用されています。

 

特に、SNSの発達にともない、

相手の表情や呼気、ボディランゲージが一切見えない社会では

余分ないざこざを避けるために、こうした「緩衝剤」は多用されやすい。

 

ところが、度を越してしまうと

「相手の顔色をうかがう」

「相手の気分や機嫌を自分が取ろうとする」

ことにつながります。

 

謝ったり、感謝することは、

相手に対して「先回りした」卑屈な姿勢をとることであり、

相手が自分を攻撃してこないようにしていることなのですね。

 

「謝る」のも「感謝」も

「謝」という字を使います。

 

語源も言葉で互いの心を緩める意味があるということで、

まさしく「あやまる」も「感謝」も同じ「緩衝剤」なのですね。

 

 

天気予報で「雨」の確率が20%あれば、

雨の苦手な人は念のため、傘を持ち歩くといいそうですが、

まぁほとんど降りませんね。

 


20%の確率って数値で出ていてもやっぱり「わからない」ことです。

なのに、「私と相対する人は、きっと20%怒る」と思って生きていると

相手の言葉に敏感になりすぎて、何の意図がない場合でも

「先回りして」謝るクセ、とにかくお礼を言うクセがあったりします。

 

「ああ、すいません、ありがとうございます」

言っていませんか?

 

これは、「先回りしておいて」「卑屈っぽくならない雰囲気を作る」

ために「ありがとう(なんとなくよさげな言葉)」をくっつけているだけです。

 

相手は大体「ああ、いいえ」とか「こちらこそ」って言いますよね。

 

 

ところで、逆の方向に行っている人、つまり

普段から「絶対謝らないぞ!」とか思っている人は、少ないものの、います。

 

肩がぶつかったら「Excuse me.」は言いますよね。

こういう時でも「なんだてめー!ぶつかってきやがったな!」と怒る人もいます。

要するにこれも同じことで、

「なめられたくない(自分が下になりたくない)」から

「先回りして怒っている」のです。

 

「先回りして謝る」のは、「自分は下ですから怒らないで」

と言っているのと同じことです。

 

どちらも立場の上下をあらかじめ作ってしまうことで、

「衝突」を避けている点が同じなのです。

 

 

 

「予め怒る人」は少ないから、こういう人に出会うと

驚いたり、怖がったりするでしょう。

でも、「予め謝る人」も同じなのです。

 

「衝突」するかどうかはわからないことです。

会話上で「衝突」したからといって、

感情も「衝突」するかも、

立場が「衝突」するかも、わからないことです。

 

《最終的に相手は確実に怒る》と、

相手の気持ちを勝手に作り出して決めてしまうのはやめましょう。

 

 

先に述べたように、

「謝る」ことと「感謝する」ことは同じ働きをします。

 

「先回り」行為としては、「謝罪」「感謝」以外にもたくさんあって、

こどもや、部下、友達などに対してよくやりがちですから、

普段から「勝手に相手の気持ちを決めつけていないだろうか」

ということに注意してみると、

自分が「そうなる、と予期して対処しているあれやこれ」

に気が付くことができます。

 

そしたら、やめます。

やめかたは、簡単です。

いつも「次に」やっていることをやめればいいだけです。

「程度」をゆるくしてみることです。

 

例えば

 

「お礼だ」と言って食事をおごっていたら、缶ジュースにしてみる。

3回を1回に減らしてみる。

 

謝るのをやめてみる。といってもいきなり0にすると不自然ですから、

謝るのを「会釈」だけにしてみる。

「どーも」と言ってみる。

「にこっ」と笑ってみる。

 

 

対人関係で、

相手の出方自体を「操作してやろう」とする必要はありません。

とにかく喧嘩しないようにしよう!と先回りするのをやめて、

自分はどんなスタンスで、他人と接するのかを決めて

(ひとりよがりになれ!というわけではないですが、

でも、それでもいいと思います。他人に迎合したり媚びたりするよりは)

ひとりひとりと、細やかに接していくことを心掛けた方が得策です。

 

その方が、より満たされる人間関係を築くことができるはずです。

 

(気が向いたら、また詳しく書きたいと思います)