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「逃げる」ことの難しさ=緊急事態なので

なぜ「いじめ」から「逃げる」のが難しいか。

 

  * * * * *

 

《 鬱や抑うつ状態になると「逃げ道」が全く見えなくなる 》

というのは漫画などで共有され、認知が広まってる。

 

でも、

 

< 子供 >は、大人とは違う。

 

・調べ方をそもそも知らない

・調べる手段がない

・見えている世界<リアル>が狭い

  (家庭ー学校ー習い事)の世界

・12歳頃までは脳もまだまだ未熟で、

 自分の想像が幻覚になることもあるレベル。

・どこ(誰)ならよくて、どこ(誰)ならだめか、判別できない

・連絡手段がない

・ぽっと家出したとしても、お金がないし、

 どこへ行けばいいか、わからない

 

 * * * * *

 

「いじめ」というのは「非常事態」です。

 

大人でも、例えば「火災」が起きた時、

自分の居場所が何階であろうとも、

火の熱さと煙の苦しさとで

窓から飛び降りてしまうことがあります。

 

「いじめ」は「非常事態」なのですから、

普段から避難訓練をしなければ、

いざという時の対処をとれません。(緊急事態) 

 

知識があっても、

行動の仕方を身に付けていなければ、

身を守ることはできません。

 

「いじめから逃げよう」と口で言うだけでなく、

 

どうしたら命を守ることが出来るのか

 

その手段を実際に何度も具体的に練習させなければなりません。

 

「いじめられたら逃げろ」は、

一度も泳いだことのない人に、

「海で溺れたら泳げ!」と言うのと同じです。

 

 * * * * *

 

山に捨てられても、ナイフ一つで生き延びられる技術を持っていれば生き延びられる確率が非常に高くなる。

 

「洞窟おじさん」という有名な方がいて、

父親からの虐待で苦しんで13歳で家出し、

山の中で孤独なまま長年生きていました。

刃物一つ持っただけで、犬と共に逃げました。

生き続けられたのは、奇しくもその父親から

サバイバル術を教わっていたからです。

 

だから、自分で獲物や食べ物を得て、着る物を作って、

山で生き続けられたのです。(今も生きてらっしゃる)

 

 

「洞窟おじさん」のように生きられるなど、

なかなか想像も及ばないですよね。

聞くまでは。冬の寒さで凍死するって思うでしょう?

遭難者がいたら、真っ先に、「何日生きられるか」

ってことが、頭をよぎりませんか?

 

 

大人の「想像力」だってそうなんです。

小さい子供ならなおさらで、

自分が、その場を離れても、すぐに食べる物があるか、

寝る物はあるか、服はあるか、怖いじゃないですか。

 

お腹がすいても、寒くても、

手段もわからず、ただ泣くしかないじゃないですか。

 

そういうのって怖いでしょ?

 

平日に外を歩いてたら目立つ。

悪い子じゃないか・・・?と思う。

(そんなね、勝手に休める子なら、そこまで落ち込まないで

なんとかなる。なんとかできないのがふつうだから)

 

学校に行けない、行かなかったら怒られる。

友達に会えない。なんて言おう。

どこへ行くことになるんだろう?

怖いよ・・・

 

 

子供は、想像できる範囲のことを、

一生懸命想像するでしょう。

 

ひとりぽっちになったら

「おかあさーん、たすけてー、こわいよー、さみしいよー」

って思うのが、子供です。

 

子供の頃の、自分を思い返してみてください。

いかに世界が狭かったか。思い出してみてください。

(そんなことない!って人は少数派ですよ~)

 

 * * * * *

 

だから、

 

もちろん「逃げる」より前のことですね。

「逃げなきゃどうにもならない」自体というのは「緊急事態」です。

 

その前の段階・・・私がいじめにあったりしたような場面っていうのが、

日常的にあるわけですから、そこを予防していくことが必要なのですが。

 

ここでは「逃げる」についての話なので、再度言い換えます。

 

 * * * * *

 

スポーツで「素振り」を延々やり続けるとか

楽器の練習で、ひたすら同じフレーズをやり続けるとか

体が勝手に覚えるくらい練習しますよね。

 

《 本番はど緊張して、頭が真っ白になってしまった 》

 

という経験をしたことがある人はいるでしょう。

 

その時どうして動けたのか?

は、反復練習をして、体で覚えたからですよね。

 

 

「非常事態」への備えというのも、

緊急事態になった時、

自分を守る行動がとれるように、練習すべきなのです。

  

そしてそれは、大人が教えるべきことです。 

 

何を教えればいいのか?

 

それは最初に書いた、こういうことについてです。

 

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・調べ方をそもそも知らない

・調べる手段がない

・見えている世界<リアル>が狭い

  (家庭ー学校ー習い事)の世界

・12歳頃までは脳もまだまだ未熟で、

 自分の想像が幻覚になることもあるレベル。

・どこ(誰)ならよくて、どこ(誰)ならだめか、判別できない

・連絡手段がない

・ぽっと家出したとしても、お金がないし、

 どこへ行けばいいか、わからない

 ++++++++++++

 

避難訓練を思い出してください。

・何を持ちますか?

・どこへ行きますか?

・誰に相談しますか?

・どこへ連絡しますか?

・避難経路はどこを通ってどこへ行きますか?

 

そういうことを「交通ルール」のように、

一緒に確認しながら教えていくといいと思います。

 

いじめに遭う・遭わないとかいうより先に。